報酬効果とは

報酬効果 = reward effect

嗜癖や依存症への傾向が強まっていく要因となる快適な効果。

私たち人間は何かの行為で快感を覚えると、すなわち快体験をすると、これを学習し習慣にしていく。やがて、その習慣に執着するようになると、嗜癖へと発展していく。この時の快感が、その人への報酬効果である。
反対に、不快感 -不快体験- によってもたらされるものを罰効果(罰効果=punishment effect)とよぶ。人の日常生活のなかでの体験は、多くが報酬効果と罰効果が組み合わさって生じている。例えば、新入社員が歓迎会ではじめて先輩に誘われて飲酒した時に「おいしい」という報酬効果を得る人はほとんどいない。顔が赤くなる、動悸が激しくなる、思ってもいないことを口走ってしまう、などといった酔いに対する不快体験が大きく、それによって後悔するという罰効果のほうが大きいはずだが、そのような機会を重ねるうちに、酒席を楽しむようになり、ストレスを発散する術を覚えたり、先輩だけでなく人との交わりを楽しむようになったり、つまり快体験をするようになる。これらが報酬効果を生むことに繋がっていくことになる。

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