ペラグラ脳症とは

ペラグラ脳症 =Pellagra encephalopathy

ペラグラ脳症ではビタミンB3（ナイアシン）の欠乏により皮膚炎・精神症状・腹部症状を呈する。精神症状は抑うつ・せん妄・幻覚など多彩である。

アルコール依存症があると栄養が偏りやすくなるために、ニコチン酸欠乏症・ナイアシン欠乏症・ペラグラを発症しやすいという報告がある。アルコール依存症の患者は、鉄分やビタミンB2とB6が欠乏しやすいのがその理由である。また、アルコールの代謝にもニコチン酸（ナイアシン）は消費されるので、大量のアルコール摂取によって不足することが発症の原因となることがある。