失見当識とは

失見当識 = Disorientation

見当識を失った状態のこと。見当識障害ともいう

見当識(けんとうしき)とは、時間、場所、身の回りにいる人や、自分の置かれている状況について適切に理解する能力のこと。具体的には、いまは何時で、朝なのか夜なのか、自分はどこにいるのか、建物の何階にいて、廊下を通ってどこに向かおうとしているのか、隣にいるこの人は誰だったかといった事を明確に判断する力である。普通ははっきり意識しないとしても十分理解しており、その場その時に適した行動をとることができる。
しかし、何らかの病気になったりして意識や記憶、注意力、判断力などの認知機能が損なわれると、普段当たり前のように理解し行動できていたことができなくなってしまうことがある。この失見当識は認知症の中核症状のひとつとされる。
また、アルコール性認知症の原因のひとつであるコルサコフ症候群の症状で見当識障害がよく見られる。

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