クロスアディクションとは
クロスアディクション = cross addiction
複数の嗜癖(アディクション)が併発すること。アルコールと薬物、食物摂取への嗜癖をまとめて物質嗜癖といい、病的賭博、借金癖、買物依存、仕事中毒なども嗜癖性の症状ないし病態と考えられ、これらを過程嗜癖とよぶ。さらに共依存、恋愛依存、暴力的人間関係などは関係嗜癖とよぶ。
これらの嗜癖性疾患は表面的な姿は異なっているが、同じようなメカニズムで発症しているので、同時に二つ以上の嗜癖が合併することがある。これを多重嗜癖とかクロス・アディクションと呼ぶ。
複数の嗜癖が同時進行の場合や、時間をずらして、摂食障害から恋愛依存に、恋愛依存から薬物に、薬物からアルコールに、アルコールから摂食障害にというように対象を代えて個人の嗜癖問題が続くこともよく見られる。また、例えば、父親がアルコール依存症、母親が共依存、娘が摂食障害、息子が薬物乱用というのは極めてよく見られる嗜癖家族のパターンで、嗜癖には家族内で固まってみられ易いという特徴がある。
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