ナルメフェンとは

ナルメフェン = nalmefene

大塚製薬株式会社が2019年3月から日本国内の医療機関向けに発売したアルコール依存症飲酒量低減薬。商品名は「セリンクロ」。

ナルメフェンは、アルコール依存症において飲酒のおそれがある場合に服用することで飲酒量を低減する薬剤。第3相臨床試験では、プラセボ(偽薬)と比較して多量飲酒した日数および総飲酒量の低下が認められた。
飲酒のおそれがあるときに服用することで、中枢神経系に広く存在するオピオイド受容体調節作用を介して飲酒欲求を抑制し、アルコール依存症患者の飲酒量を低減する薬剤として、大塚製薬とルンドベック社(デンマーク)が共同で開発を進めてきた。

アルコール依存症の治療は、これまで抗酒薬や断酒維持を目的とした断酒補助剤しかなく、アルコールを一切断つ「断酒」一辺倒だった。そのため、治療を途中で止めてしまう人が多いことが課題として指摘されていた。
治療からのドロップアウトを防ぐことと、特に軽症者の早期発見、早期治療により進行予防につながることに期待がかかる。

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