アルコホーリクス・アノニマスとは

アルコホーリクス・アノニマス = Alcoholics Anonymous

日本語では「無名のアルコホーリクたち」と訳す。一般に略してAAと呼ばれることが多い。アルコール依存症からの回復と飲まない生き方の実践を目的とする自助グループ、また通称「ビッグブック」と呼ばれる書籍の名称。
AA序文を以下に写した。

• アルコホーリクス・アノニマスは、経験と力と希望を分かち合って共通する問題を解決し、ほかの人たちもアルコホリズムから回復するように手助けしたいという共同体である。
• AAのメンバーになるために必要なことはただ一つ、飲酒をやめたいという願いだけである。会費もないし、料金を払う必要もない。私たちは自分たちの献金だけで自立している。
• AAはどのような宗教、宗派、政党、組織、団体にも縛られていない。また、どのような論争や運動にも参加せず、支持も反対もしない。
• 私たちの本来の目的は、飲まないで生きていくことであり、ほかのアルコホーリクも飲まない生き方を達成するように手助けすることである。

1935年にアメリカ合衆国でビル・ウィルソン(ビル・W.)と医師のボブ・スミス(ボブ・S.)の出会いからはじまり、世界180ヵ国以上に広がった飲酒問題を解決したいと願う自助グル―プ。1975年に日本語による活動を東京で開始。
AAメンバーは「ミーティング」と呼ばれる会合に参加し「仲間」と体験や与えられたテーマについて語り合う。基本的にメンバー以外は参加不可。ミーティングにはクローズド、オープン、ビッグブック、ステップ等様々なスタイルがある。
AAのプログラムは「12のステップと12の伝統 」をテキストとして使用することを基本としている。またAAではスポンサーシップ―AAメンバー内外関係なしに信頼のできる人に、ミーティングでは話しづらいことや、飲まない生き方のための助言をしてくれる仲間―を活用し、経験と希望を共に分かち合う関係を築いていくことも大きな特徴である。