断酒会とは

断酒会は、酒害者本人またはその家族が酒害(アルコール依存症/使用障害や問題飲酒)についてその体験を分かち合い、回復を目指す自助グループ(自助会)である。

1958年に高知市で松村春繁と下司孝麿が中心となって、アメリカ合衆国のAA(アルコホーリクス・アノニマス)を参考に「高知県断酒新生会」を結成したことを始まりとする自助グループ。 断酒会では酒害の回復のために、「例会」といわれる会合において参加者の「体験談」を分かち合う。断酒会は日本各地にあり、例会はさまざまな場所で毎日のように行われている。 会員は氏名を明らかにし、各地域断酒会に所属する。一般に、例会場の使用費など会の運営費用をまかなうため、会費が徴収される。また、各断酒会の統括組織として公益社団法人全日本断酒連盟がある。
公益社団法人全日本断酒連盟は1953年に創立された断酒友の会(現・東京断酒新生会)と1958年に発足した高知県断酒新生会が1963年に合流して結成され、その後、急速に日本全国に組織を拡大していった。現在では北海道から沖縄まで各都道府県に加盟断酒会・連合会があり、地域断酒会の総数は約650にのぼる。事業目的は「酒害に関する社会啓発と地域における断酒組織の結成を促すこと」で、結成以来、組織の拡大・充実を図ることで、一貫してアルコール依存症者の回復と社会復帰支援に努めるとともにアルコール依存症に関する社会的偏見の払拭に努めている。 

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