自己治療(仮説)とは
自己治療 = self treatment
依存症者は、おそらく無意識のうちに自分たちの抱える困難や苦痛を一時的に緩和するのに役立つ物質を選択し、摂取する。その結果、依存症に陥るという。この仮説は、アメリカ合衆国の精神科医が30年以上も前に提唱したものである。
「その薬物は、あなたに何をもたらしたのか?」
この問いに、依存症患者の多くは、何らかの困難な問題や苦痛と闘うなかで、飲酒量が増えていき、あるいは、仕事や家族、恋人、友人を顧みない薬物乱用へと耽溺していく。おそらく依存症患者は無意識のうちに、自分たちの抱える困難や苦痛を一時的に緩和する役立つ物質を選択し、過酷な「今この瞬間」を生き延びてきたのだろう。その結果、確かに依存症には罹患こそしたが、そのおかげで「死なずにすんだ」と答えることができるという。
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