嗜癖と依存症/用語

嗜癖・依存症 用語

  • 嗜癖(Addiction)– 有害な結果にもかかわらず、報酬刺激に対しての強迫的関与を特徴とする脳障害。1950年代に世界保健機関WHOにより依存症のような意味で定義されたが、異なる意味である乱用の意味でも用いられるため、WHOの専門用語から除外した。2013年のDSM-5において大分類名に登場し、その下位にDSM-IVの依存症と乱用が統合された物質使用障害がある。
  • 嗜癖性薬物 – 報酬と強化をもたらす薬物。
  • 物質使用障害 - 物質使用が臨床的・機能的に重大な障害または苦痛をもたらす状態。 
  • 依存症(Dependence)– 反復暴露している刺激の中止時に、離脱を引き起こすような適応状態。
  • 乱用(Abuse)– 依存の状態を満たさないが繰り返して薬物による問題を起こす状態。
  • 習慣(Habit)- WHOは摂取量が増えず身体依存もない状態と定義し、その後破棄した。日本の薬事法において身体依存のある薬物も含めて分類している。 
  • 中毒 - 日本で過去に依存症のような意味で使われたが、現行の医学的には大量摂取などで毒性が生じている状態。
  • 離脱 – 反復使用している薬物の中断時に起こる症状。
  • 身体的依存 – 身体的・心身的症状が持続して発生する依存状態。
  • 精神的依存 – 感情的・動機的な離脱症状が発生する依存状態。
  • 強化刺激 – 対象行動を繰り返す確率を高める刺激。
  • 報酬刺激 – 本質的に脳がポジティブまたは取り入れるべきと解釈する刺激。
  • 耐性 – 与えられた用量での反復投与に起因する、薬物効果の減少。
  • 逆耐性、感作 – 薬剤の反復投与によって、その効用が漸増していくこと。

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