ICD-11 アルコール依存症 > 概要

名称 アルコール依存症:H01611

概要 
アルコール依存症(Alcohol dependence,AD)は、アルコールに心を奪われ、問題が生じても手放すことができず、同じ効果を得るためにさらに飲み続ける必要があったり(身体的依存)、飲む量を減らしたり止めたりすると離脱症状が生じるといったように、飲酒のコントロールの問題を含む慢性的で、しばしば進行性でもあるる疾患である。従来ADと関連があると推測されてきた遺伝子は、アルコール脱水素酵素(ADH)とアルデヒド脱水素酵素(ALDH)である。両遺伝子とも、アルコールの酵素分解に関係している。最近のゲノムワイド関連解析(GWAS)により、ADと最も強い関連を持つ遺伝子は、そのような酵素の遺伝子、特に東アジアの人々に見られるALDH2や、ヨーロッパ系アメリカ人とアフリカ系アメリカ人に見られるADH1Bであることが報告されている。

カテゴリ:精神及び行動の障害
階層分類:ヒト疾患 [BR:jp08402]
精神及び行動の障害 
H01611 アルコール依存症
ICD-11 による疾患分類 [BR:jp08403]
06 Mental, behavioural or neurodevelopmental disorders 
Disorders due to use or addictive behaviours
Disorders due to substance use
6C40 Disorders due to use of alcohol
H01611 アルコール依存症 BRITE hierarchy パスウェイ hsa05034

アルコール依存症 病因遺伝子
ALDH2 (polymorphism) [HSA:217] [KO:K00128]
ADH1B (polymorphism) [HSA:125] [KO:K13951]
ADH1C (polymorphism) [HSA:126] [KO:K13951]
OPRM1 (polymorphism) [HSA:4988] [KO:K04215]
DRD2 (polymorphism) [HSA:1813] [KO:K04145]
HTR2A (polymorphism) [HSA:3356] [KO:K04157]
GABRA2 (polymorphism) [HSA:2555] [KO:K05175]
TAS2R16 (polymorphism) [HSA:50833] [KO:K08474]

治療薬:アカンプロサートカルシウム [DR:D02780],ジスルフィラム [DR:D00131]

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