ICD-11 アルコール依存症

ICD-11 診断基準(ガイドライン)

  • a) コントロール障害―アルコールに対する渇望がしばしば伴う。
  • b) アルコール中心の生活―他の興味、楽しみ、活動、責任、健康より優先− ますます生活の中心に位置するようになる。
  • c) 生理学的特性― Ⅰ)耐性の増加 Ⅱ)離脱症状− 離脱症状回避または軽減のための反復使用。
ICD-10と比べて内容に大差はない。
ICD-10の6項目が3項目に圧縮され、診断には2項目が必要。
草案のままだとほぼこうだと私が通院するクリニックの精神科医は言っていた。正式な日本語版は1年以上後に発表されるとも。

ICD-10の6項目を参考までに記す。
  • a) アルコールを摂取したいという強い欲望あるいは強迫感。 
  • b) アルコール使用の開始、終了、あるいは使用量に関して、摂取行動を統制することが困難。
  • c) 使用を中止もしくは減量したときの生理学的離脱状態。離脱症候群の出現や、離脱症状を軽減するか避ける意図でアルコールを使用することが証拠となる。 
  • d) はじめはより少量で得られたアルコールの効果を得るために、使用量を増やさなければならないような耐性の証拠。
  • e) アルコールのために、それにかわる楽しみや興味を次第に無視するようになり、アルコールを摂取せざるを得ない時間や、その効果からの回復に要する時間が延長する。
  • f) 明らかに有害な結果が起きているにもかかわらず、依然としてアルコールを使用する。

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