ICD-11 ゲーム症/障害

ゲーム症/障害(Gaming disorder)

ゲーム症は、持続的または反復的なゲーム行動(「デジタルゲーム」または「ビデオゲーム」、それはオンラインすなわちインターネット上、またはオフラインかもしれない)の様式(パターン)によって特徴づけられる。ゲームをすることに対する制御の障害(例:開始、頻度、強度、持続時間、終了、状況)。ゲームに没頭することへの優先順位が高まり、他の生活上の利益や日常の活動よりもゲームをすることが優先される。否定的な(マイナスの)結果が生じているにもかかわらず、ゲームの使用が持続、またはエスカレートする。その行動様式は、個人的、家庭的、社会的、学業的、職業的または他の重要な機能領域において著しい障害をもたらすほど十分に重篤なものである。ゲーム行動の様式は、持続的または一時的そして反復的かもしれない。ゲーム行動および他の特徴は、診断するために通常少なくとも12ヶ月の間にわたって明らかである。しかし、すべての診断要件が満たされ症状が重度であれば、必要な期間は短縮するかもしれない。

ネット上で不特定多数の者とプレイできるオンラインゲームに関しては、「インターネットゲーム障害」としてアメリカ精神医学会(APA)のDSM-5(2013年)ですでに記述されている。ただしこの「インターネットゲーム障害」は「今後の研究のための病態」であり、公式の精神疾患として採用するためには証拠が不十分と判定されたもので、今後の研究が推奨される病態として基準が示されたものであった。
今年、WHO(世界保健機構)が発表したICD-11は初めて物質以外の依存症候群を疾病分類に収載した。そのうちの一つがゲーム症であり、特に東アジア地域ではゲームに関連する健康問題は深刻だとする報告もあった。

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