コントロール障害とは

コントロール障害 = control disorder

飲酒のコントロール障害は、「飲む量のコントロールができない」「飲む時間や場所のコントロールができない」など、さまざまな形で現れ、次第に連続飲酒という形に集約されていく。
1. 飲酒のコントロール障害

アルコール依存症は、アルコールを上手にコントロールして飲むことができなくなる病気である。肝障害や糖尿病などの身体合併症を引き起こしても、お酒をやめることが困難です。また、飲む量だけでなく、飲む時間や飲み方などにおいても止めようと思っても止められない状態になる。

2. 感じ方・考え方のコントロール障害

アルコール依存症は、身体だけでなく、心にも様々な障害を引き起こす。長い年月に渡って、酔いの中で生活していると、適切な考えができなくなったり、自分の感情を感じ取れなくなったりする。酒に心が囚われることで、「酒と自分」しかなくなり、他者に対する思いやりを失い、「何もかも相手が悪い」という他罰的な思考や、「自分なんてどうせだめだ」といった自己否定感に陥る。本来、健康な自分が持っていた感じ方・考え方が失われ心が枯れていくことになる。

3. 対人関係のコントロール障害

病気の進行とともに考える心や感じる心が歪んでいくと、必ず対人関係にも支障が起きてくる。人との約束を破ったり、その場しのぎの嘘をついたり、自分でも気づかないうちに家族や友人など身近な人だけではなく、周囲の人を傷付けてしまうことで、社会的な信頼をも失っていく。その結果、対人関係のコントロール障害が起き、誰からも信じてもらえず、社会的に孤立する状態になってしまう。

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