断酒の3本柱とは

断酒の3本柱 =1.通院 2.抗酒剤 3.自助グループ

1.通院治療の継続

長年の飲酒により、身体・精神面だけでなく、日常生活や人間関係にも、多くの障害が引き起こされている。このような生活問題を抱えたまま、ひとりでお酒をやめ続けていくことは、非常に困難である。内科・精神科の両面から病気の治療を行うとともに、様々な生活問題に対処していくために、定期的な通院と病気を正しく理解するための教育プログラムへの参加が必要とされる。

2.抗酒剤

抗酒剤とは、アルコールを分解する酵素の働きを抑える作用がある薬。これを服用してお酒を飲むと、ひどい二日酔いの様な症状が現れる。「飲みたい」という欲求が起こった時に、抗酒剤を服用していることが、欲求にブレーキをかけることの一助になり、また、抗酒剤を飲むという行為自体が、今日一日「お酒をやめよう」という気持ちを確認する作業にもなる。

3.自助グループへの参加

アルコール依存症からの回復は、断酒する事だけではなく、生き方の変化や自分自身の成長をも意味する。自助グループ―AAや断酒会など―のミーティングや例会で体験談に耳を傾け、また、語ることによって、これまでの生き方を振り返り、自分自身を見つめることができる。体験談を語ることは、過去の出来事に対する懺悔ではなく、自分自身を許し、癒していく作業で、人の体験談を聴き、共感することで、おのずとお酒をやめていく仲間を作ることができる。

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